昨今の中国の楽器製造工場について書いてみます。

ユーフォニアムについて言えば、ざっと5つの工場が見た目はそこそこのものを作っています。そのうち、安心して注文出来るのは2工場。少し不安なのが2工場で、「買ってはいけない!」ものを作っているのが1工場です。そしてこれらの工場の楽器を販売している中国の販売会社が、私が把握しているだけでも何十社とあります。ですので、同じ楽器が違う販社から出ている場合が多数です。これをさらに世界中の数え切れない輸入会社が自社のロゴをつけて売っているわけです。しかし、現地に行って、苦労して見慣れてくると、ざっと5つの工場に絞られるわけです。

しかし不思議なことに、私が企画販売している AMUSE のプロトタイプと同じモデルを販売している中国の販売会社が、昨年はわずかに2社で、今年は一つも見当たりませんでした。なぜでしょう。

理由は簡単です。日本のお客様にもご紹介出来るまともな楽器は、やはり製造コストがかかるので、仕入値が高いのです。ですから、中国の販社はもっと安い楽器(質の低い楽器)を扱いたいというわけで、AMUSE とはバッティングしないわけです。

これは日本でも当てはまることで、今も日本のネット上ではとんでもなく安い中国製のユーフォニアムが販売されています。それからすれば、AMUSE のユーフォニアムは高いです。しかしそれは、それだけ製造コストをかけて作られたものであるという証左でもあるのです。勿論試奏すれば、わかる方にはすぐにわかります。

良いものを作るには、やはり手間暇がかかるのです。その手間暇というのは作業なわけですから、それをやらせるには当然お金がかかるわけですね。ごく当たり前の理屈です。

そして、こんなに沢山のユーフォニアムの山がそこら中にある中から、宝物を探し出すのも、決して楽ではないのです。